今回ご紹介する教材はこちら
『陰山英男&藤井弘之の 反復練習 英語暗唱ノート』/アルク
CD付き。
またはアルクのアプリで音声がダウンロードできる。
きっかけ。
色々な教材を使ってきたが、
幼児〜小学生にとってチャンツで英語を学ぶやり方がやはり効果的だと感じている。
そこで、
易しい英単語をチャンツで学べる、
シンプルな教材を探して、こちらの教材を見つけた。
たぶん、
アルクのホームページの教材コーナーから見つけたと思う。
アマゾンではランキングは高くないが、
評価は良いようなので、安心して買ってみた。
教材のレベル・内容
対象レベル
英語に初めて触れる
幼児・小学生向け。
小学生の方がより良い。
内容
まずスピーチ編。
実質、このセクションが学習のメインだろう。
数字から始まり、月、教科、曜日、動物、食べ物…
日常使う単語が盛りだくさん。
単語だけではなく、
「私は〇〇（名前）です」「〜が好きだ」「〜できる」といった
文章の項目もたくさんある。こちらもチャンツで聞ける。
例えば
食べ物や動物の名詞を学習してから
「〜が好きだ」という文章、
「料理する」「木に登る」などの後に
「〜できる」という表現方法を学習するので、
無理がなく効率的。
次のアクティビティ編では、
カルタやビンゴなど、
学んだ単語を使っての遊び方が紹介されている。
名言編では、
早口言葉や、ケネディ大統領などなどの偉人の名言を聞ける。
最後に単語カードのページがあり、
切って使うことができる。
勝手に５段階評価
５つ星中、
☆☆☆。
３つ。
単語だけではなく文章もチャンツで学習できる教材はそうないし、
シンプルで良い教材だと思う。
素晴らしい点がいくつかある：
・妙なカタカナ（日本の英語教材にありがち）が添えられていないこと
・カタカナどころか、日本語訳も目立たないところに書いてあること
・動物や食べ物の名前が複数形で書いてあること
特に、複数形である点がとても良いと思った。
通常、まず名詞を単数で学ぶことが多いが（例：hamburger）
「〜が好きだ」と表現するときは複数形にする必要がある（例：I like hamburgers）。
私が教えている小学生の生徒も、この法則になかなか手こずっている。
I like hamburger や I like sandwichという風に、どうしても単数で言ってしまう。
なかなか複数形が身につかない。
小学生というか、
たぶんこれから英語を教えていかなければならない小学校の先生も
このルールを知っているのか怪しい・・・
なので、こちらの教材は
最初から複数形で学んでしまおう！というスタンス。
hamburgers, sandwiches, hot dogs など。
常に実践を意識して作られていると感じた。
そんなわけで、
最初のスピーチ編は素晴らしい。
逆に、
アクティビティ編と名言編はそんなに必要性を感じず…
アクティビティ編は
「小学校の授業での使い方」を小学校の先生のために紹介している印象を受けたし、
名言編も
学校を意識しまくったような真面目な内容でワクワク感がない。
ケネディやリンカーン、キング牧師に興味を持つ小学生はかなり少数派であろう。
ワクワク感がないといえば、
全てモノクロページであるのと、
最後の単語カードも他のページと同じ普通の紙質なので、
カルタなどとして使うには一工夫いると思う（硬い紙に貼るなど）。
あと、どうでもいいといえばいいのだが、
前書きが長すぎるのも気になった。
まとめ
上述のように
スピーチ編はとても良い。
スピーチ編だけでも７４ページもあるので、
じっくり学ぶことができると思う。
また、名言編に出てくる早口言葉も、
言葉遊びが好きな子供だと喜びそうだ。
ただ、どうしても小学校の先生向け教材な雰囲気が感じられる。
なので、小学生向けのチャンツ教材でいうと、
やはりキクタンの方が上かなあと思う。ワクワクするし。←これ大事
チャンツで英単語を学ぶ『キクタンキッズ』/アルク 内容と感想
とにかく、子供の英語学習には
チャンツが最適だ。
