最近、子供の英語学習用に「タッチペン」「音声ペン」式の教材が販売されている。
教材にペンをタッチすると、ペンから音が出てきて発音してくれるというものだ。
各社から販売されており、選択肢も多い。
「子供の英語教育のために、音が出るペン型を買ってみようかな。
でも、どれもけっこう高いし、本当に効果があるのか気になる・・・」
と考えている親御さんも大勢いらっしゃるのではないかと思う。
そこで、うちの子供(4歳・男の子)に実際にペン型教材を使わせてみた感想・効果をこの記事で紹介する。
もちろん個人差はあるだろうが、ひとつの参考にはなると思うので、ぜひお読みください。
今回購入したペン型英語教材
ペンがおしゃべり!えいご絵じてん プレミアムセット
「ちょっと高いな~」と思いつつ、「0歳から小学生まで使える」とのことなので、逆にお得なのでは?と考えてこちらを選んだ。
<セット内容>
・ペン
・アルファベットポスター
・ベビー&キッズ えいご絵じてん500
・小学えいご絵じてん 800
・小学えいご ワークブック
今回実際に使わせてみた子供について。
年齢・・・4歳0ヶ月
性別・・・男の子
性格・・・やんちゃ。体が動かすことが好きで、絵本などじっとして遊ぶタ
イプの活動にはあまり興味がない。
レゴは大好き。
英語講師である私がたまに英単語をしゃべるので、数字やアルファベ
ットはいくつか言えるかな?というレベル。
ペン型英語教材を使わせてみた感想・効果
くいつきっぷりはすごかった。が・・・
楽天で購入して宅配で届き、開封してあげると、息子は「音が出るペン」がものめずらしいようで夢中で使い始めた。
ページの最初っから最後までなぜか必死でノルマのようにタッチしまくり、無言で取り組んでいた。(発音をマネして言ってみるとかいうことはない)
しかし、予想はしていたが、2日くらいで飽きたようでそのへんに放置していた。
ただ他のおもちゃと同様、一週間後くらいに私が取り出してきて使っていると、思い出したようにまた夢中で使っていた。
(我が家ではプラレールもこのパターンである)
日本人らしく日本語を好む息子
こちらの教材は英語と日本語のどちらでも聞けるようになっている。
各ページの右上にタッチして切り替えられる部分があるのだが、息子はその操作を覚えるやいなや、
もっぱら日本語で聞くようになっていた。(英語教材の意味がないではないか!)
アニメに関しても、2~3歳の頃は英語音声に切り替えても何も言わなかったのだが、4歳になっておしゃべりがかなり達者になり、
だいぶ理解できるようになった日本語の方を明らかに好むようになっていた。
特に、英語の歌がキライなようで、こちらのタッチペンの教材中の歌の再生ボタンをタッチして曲が流れ始めると、あわてて切っている。
まあ、こんな教材買っといてなんだが、うちは幼児英語教育にものすごく熱心なわけではないので、本人の好きなように使わせている。
日本に住んでいる以上、もちろん日本語の語彙の方が大事であることは間違いない。
ということで、効果は?
あくまでうちの場合だが、「英語教材」としてはあまり効果はないかもしれない。
単語や文章が単発で羅列(一部は短い会話形式になっているものの)してあるので、あまり子供の印象に残らないのではないか?
英語は言語であり生き物なので、アニメや絵本のように、「流れ」「ストーリー」があるタイプの教材のほうが効果的なようである。
ただ、話し出すのが遅かったうちの息子の場合は、周りと比べて語彙(日本語の)がまだ少なく、
日本語音声だけでもけっこう助かっている。
タッチペンで覚えた、
「バレーボールをしよう」
「警察に行きたい」(←どこで使うんだ!と突っ込みたくなるフレーズ)
というようなセリフを時折ブツブツとつぶやいている。
オススメの年齢
日本語がけっこうわかる年だと、うちの息子のように英語を拒絶するかもしれないので、
「日本語も英語もまだよくわからない」であろう0~3歳にオススメする。
また、小学生になって「英語を勉強したい!」という意欲が湧いている状態なら、英語ペンよりも別の教材のほうが効果的かと思う。
なので、「小学生用」が含まれているこのプレミアムセットはオススメしない。高いし。
オススメ英語ペン3選
割とネガティブなレビューになってしまったのだが、それでも「ペン型教材に興味がある!」「買ってみたい!」という方々のために、
3つオススメ商品を紹介する。
1:にほんごえいごなまえずかん 0さい~6さい 新装版/東京書店
価格が4000円ほどで、ペン型英語教材の中ではリーズナブル。
0〜6歳と対象を幼児に絞っており、日本語も聞けるので使いやすいだろう。
2:にほんごえいごおしゃべりことばのずかん/ベネッセコーポレーション
3:えいご絵じてん500 ベビ-&キッズ ペンがおしゃべり! 改訂版/旺文社/浦島恵子
以上、今回は英語タッチペンのレビューと紹介でした。