どうも。シフォンです。
私は、2011年9月から1年間、イギリスにあるリバプール大学の大学院に留学していました。
大学院の授業が始まるのは9月だったのですが、IELTSの点数が足りず・・・
6.5が必要なところ、私のスコアは6.0。
イギリスの大学院は、こういう場合「条件付き合格」となります。
「英語の点数足りないから、前もってリバプール大学で行われている留学生向けの英語の授業に出席したら入学させてあげるよ」
という「条件」です。
これは強制です。
出席しないと大学院に入らせてくれません。
出席だけじゃなくて、一定の成績を取らないといけないんですが(行ってから知った)。
大学院入学の前に語学コースに通うハメに…
「ハメに」なんて言い方はどうかと思うのですが、
実際に金銭的にはとてもイタかったです。
・1ヶ月分の寮の家賃(東京で一人暮らしする場合と大体同じで、5万くらい)
・1ヶ月分の食費など
・語学コース代(覚えてないけど最低5万は払ったと思う)
これらが追加でかかってしまうということなので。
ただでさえ、留学生の授業料は高いのに・・・
(イギリス人が通う場合の大学院の授業料と、留学生が通う場合の大学院の授業料は異なる)
「だったらIELTSをもっとがんばったら良かったじゃないか!」
って話なんですが、
自分の能力的に、もうそれ以上スコアを上げられそうにありませんでした(あきらめ)。
基本的に、根性なしなんです。すみません・・・
語学コースの内容
1ヶ月間、月〜金まで毎日授業がありました。
午前中に2コマ、昼食、午後2コマ、というようなスケジュールです。
宿題もがっつり出ます。
ライティング・リーディング・リスニング・スピーキングとそれぞれ授業があり、
一応担任もいて、うちのクラスはアイルランド人女性の先生でした。
クラスは20~25人くらい。
ここでも、私以外は全員中国人でした。
寮でも全く同じ状況だったので、もはや慣れていました。
日本と違って、「ずっと先生の説明を聞く」という授業ではなく、
「ペアまたはグループで話し合う」とか「自分で考え、順番に発表する」のが主なので、
毎時間ものすごく疲れました。
日本では、高校でも大学でも居眠りしまくりのダメ人間だったものですから・・・
「要約」「感想」「発表」の作業が多かったと思います。
バーっと長文読んで、要約or感想、みんなの前で発表!とか、
バーっとインタビュー聞いて、要約or感想、みんなの前で発表!とか。
まあこういう参加型授業のほうがバツグンの効果があるのは間違い無いです。
そのぶん疲れるけど・・・
何度サボろうと思ったかわかりません。
1日だけあったバンクホリデー(祝日)がどれほどうれしかったことでしょう。
小躍りして喜びました。
それくらい、結構ハードな日々でした。
しかし、1日も休むことなく出席しました。
何しろ、「コース最終のテストで合格点を取らないと大学院留学は取り消し」なのですから。
途中でそれを聞かされ、本気で焦りました。
親とか友達に「1年間行ってきます!」と高らかに宣言して、見送られながら行ったのに、1ヶ月で帰国とかダサすぎるじゃありませんか。
私は典型的な日本人タイプで、「リーディングとリスニングは得意だけどライティングとスピーキングはダメ」というパターンでした。
ライティングはレポート提出なので、なんとかなる。
問題はスピーキングでした。
3分くらいのプレゼンが最終テストだったのですが、練習時に「発音がダメ」って言われてへこみました。
日本のIETSのスピーキングコースでは「発音がとても良い」と言われて調子に乗っていたから、余計に落ち込んでしまいました。
まず人前で話すという時点で、変な汗をかくくらい緊張してしまうのです。
その後の授業では手厳しく発音を指導され、
テストはギリッギリの点数でなんとか通りました。
リーディングなどはもう少し余裕があったと思います。
結局、クラスの他の人たちもたぶんみんな合格したんじゃないかと思います。
結論:語学コースは行って良かった
ものすごく大変だったのですが、いろいろな意味で語学コースに参加しておいて良かったと思います。
まず生活面で、大学院の授業が始まる前にリバプールでの生活に慣れておくことができました。
どこにどういう店があって何が売っているのか知れたり。
店の人と会話したり。
銀行の口座つくったり。(語学コース参加者全員が、大学側からサポートしてもらえた)
電車やバスに乗ったり。
それから学習面でも、長い文書の書き方や資料の集め方など、修士論文を書くためのたくさんの技能を教えてもらうことができました。
100文字に一つ参考文献からの引用が入るのが普通、とか・・・
知らないことばかりでした。
クラスの中国人は良い人ばかりだったし。
以上、大学院留学前の語学コースの体験談でした。