留学の日々③ 留学生の食事(イギリス編)

留学生といえばお金がない。

イギリスといえば物価が高い。



よって、留学中の私はとんでもない食生活を送っていた。

そこで、「貧乏留学生」だった私のイギリスの食事をご紹介しよう。

(お金があれば、もっとマシな食事ができるよ!)



チョコマフィン

チョコマフィンを食べ続ける日々

イギリス留学中に何を食べたか考えると、真っ先に思い浮かぶのがこれ。


大学院は、授業がまったく無い期間が長い。

代わりに、どっさり出されたレポートの課題をこなさなければならない。



そんな状況で、私の生活は完全に夜型になっていた。



昼間寝て、暗くなるとムクムクと起きて図書館に行く。

図書館は24時間開いており、夜は人が少ないので集中できるのだ。


黙々と作業し、5時くらいになったら寮の近くのスーパーに行く。

これも24時間営業で、明け方に行くと値下げ品がゲットできる。



そのスーパーでは、いつも値下げされたチョコマフィンが売っていた。

4つ入りで1ポンド(2019年現在のレートで約140円)くらい。



私は毎日明け方に値下げマフィンを買い、

寮に帰って4つ全部たいらげ、タッパーに紅茶を入れて飲み(コップがなかった)、

昼間寝る。


マフィン4つは800kcalもあるので、その後はあまりお腹が空かない。


そして夜になったらまた図書館へ行く・・・・

という日々を送っていた。


なんてひどい生活だ!

バナナ


国を問わず、やっぱりバナナは貧乏の味方

留学初期から食べまくっていた。


青いままで売っていることも多く、

本当は黄色く熟れるまで待たなければいけないのだが、

空腹で我慢しきれずに真っ青のバナナを食べたことも多々ある。

(マネしないでね)



イギリスの果物事情


日本と違って、海外の果物は安い。

あちらの友人に「日本ではメロンが高級ギフトとして扱われるんだよ」とか言うと笑われてしまう。


まあ、海外のメロンは全然おいしくないのだが。


私が留学生活で食べていたのは、やはりバナナ。と、りんご


バナナが安いのは世界共通のようだ。

それに間違いなくおいしいし、安心である。



りんごは日本のものよりもかなり小ぶり。すももくらいの大きさ。

道端で歩きながらガリガリかじっている人もいる。

味は、まずくはないが、日本ほどジューシーではない。


パン

 

イギリスの食パンはマズい。なんであんなにまずいのだろう?


イングリッシュブレイクファストにも出てくる、あの薄いパサパサの食パン。


しかし、まずいまずいと言いながらも、

これまた値下げでよく買っていた。


閉店間際のTESCO(イギリスの大手スーパー)に行くと、なんと1斤0.01ポンド(約1円)


もちろん当日が消費期限なのだが、1枚ずつラップして冷凍庫に入れて保存した。


海外の冷凍庫はデカイので、こういうとき便利である。


イギリスのパン事情

クロワッサンデニッシュのような、重めのパンはおいしかった(カロリー高いけど)。


でも、飽きるのでだんだん食べなくなった。


そういえば、ドイツやフランスにはパン屋があるが、

イギリスにはない。



中華スーパーで日本食を入手

リバプールには中華街があり(といってもさびれきっているので横浜や神戸を想像してはいけない)、

その敷地内に中華スーパーがあった。



店内は結構広く、日本食も売っていた。

「Sushi rice」という名前で日本米もある。

一瞬、酢が混じっているのか!?とアホな想像をしたことを覚えている。


乾麺のそば、豆腐、きのこ類、冷凍の納豆などもあった。


また、glutinous rice flour(もち粉)という粉末が売られていて、

これに水をジャーっと入れて混ぜ、レンジで温めるともち(のようなもの?)ができるので、

よく食べていた。


もちなんか、留学前はそんなに食べていなかったのだが、

海外に住んでいると、モウレツに日本食が恋しくなる

リバプールの中華スーパーで売られていた餅のお菓子。カタカナ間違えてるよ



ダシのにおいがかぎたくてたまらなくなったりもした。

なので、この中華スーパーにはずいぶんお世話になった。

日本に帰ってきた今となっては中国産には全く手をつけないくせにと自らツッコミたくなる。


イギリスの肉事情

イギリスでは、牛肉・豚肉・鶏肉の他に、

シチメンチョウラムマトンもスーパーに並んでいる。


日本では、クリスマスにはニワトリの肉を食べるが、

あちらではシチメンチョウの丸焼き。

イベント時のみならず、普段から丸焼き用の肉も売っている。



シチメンチョウは、ニワトリよりももっとアッサリしていて、まあまあ美味しい。

オーブンで焼いたりして食べたものだ。

そのオーブンが壊れているとも知らず、生肉のまま食ったこともある。

(シチメンチョウを一度も食べたことがなかったので、「あ、こんなにクニャクニャやわらかいものなんだ?」と思ったら生だった。)

ビルトインオーブンはパワーが強くてとても便利だが、故障すると修理に金がかかりすぎるのか、

壊れたら壊れっぱなしになっている家が多い気がする・・・。


シチメンチョウにはゴマだれが合いそうだが、

もちろん向こうには売ってないので、(売っていたとしても高い)

イギリス留学の際はぜひゴマドレッシングを持っていくと良いよ。


ラムマトンといった羊肉は、

物珍しいので何度も買ったことがある。


ブイヨン入れて煮て食べていたが、本当はハーブをいっぱい入れたりして臭みを取らないとたぶんマズい。

(当時は臭みとかよくわからずに食べていた)


イギリスでは、ほとんど牛肉を買わなかった。

高いし、薄切り売ってないし・・・。


Sukiyaki!」と言えば薄切りにしてくれるとかいう情報もどこかで見たのだが、

なんとなく恥ずかしくて無理だった。


も同じく薄切りがないので、

普通の豚肉よりも、ベーコンやハムを使って薄切り肉の代わりに使っていた。

ベーコンやハムなら味は間違いないし、なんなら日本のよりも美味しい。


イギリスの野菜事情

イギリスで売られている野菜は、

ぶっちゃけじゃがいも以外全部まずかった気がする。


トマトはかたくて味が薄いし、

キャベツもびっくりするくらいかたすぎて、よく煮込まなければいけないし・・・


パプリカはおいしいけどデカすぎるし・・・

(そういえばピーマンはあちらには売っていなかった)


キュウリもありえないくらい太い。

直径5cmはあったのではないだろうか。


しかし、じゃがいもだけは日本のものよりおいしいと感じた。

2.5kgや5kgとかの袋で売っているので、持って帰るのが大変で腕が痛かったが。

カゴメのような素晴らしくおいしい野菜ジュースはあるはずもなく、

イギリスに住むとまず間違いなく野菜不足になるのではないかと思う。

 

 

まとめ

というわけで、イギリス留学での食事についてなんだかマイナスなことばかり述べてしまったが、

イギリスに住んだことのある他の友人・知人には、

食事がおいしい」と話す人もいた。


なので、人によってはイギリスの食生活を楽しめると思う。



私は寮生活だったので、キッチンや冷蔵庫が共用で、

あまり自由に使えなかったこともマイナスだったかもしれない。



ちゃんと時間をかけて調理したり、

日本の家庭のキッチンにはないパワフルなオーブンを使って料理をすれば、

イギリスでの食事もおいしくなるかも。


以上、留学経験者によるイギリスの食事レポでした。