いざ大学寮へ。しかし…
マンチェスター空港駅から1時間電車に乗り、
リバプール・ライム・ストリート駅に着いたものの、
今度はリバプール大学までの道がわからない。
駅外に地図があったのだが、
日本と違って「現在地から見た視点」になっておらず、
方角がわからない、、、
仕方ないからとりあえず歩き始めた瞬間、
家族づれのおじさんに声をかけられた。
親切なおじさんに道を教えてもらう
私が明らかに
「道に迷って途方に暮れている外国人」
だとわかったからだろう。
心配して、どこに行きたいのか尋ねてきてくれたのだ。
キンチョーしたが
I would like to go to the University of Liverpool.
(リバプール大学に行きたいのです)
と何とか絞り出す。
が、そのエリアには大学が2つあり、
おじさんはどっちの大学のことなのかわからないらしい。
そこで私は、そういえば地図にあった大学近くの聖堂

「メトロポリタン大聖堂」
の名前を出してみると、
おじさんはわかってくれたようで、
「あっちだよ」と方向を示してくれた。
私が歩き出そうとしていた方向とは真逆だった。
危なかった・・・
大学エリアに到着
リバプールもなかなか坂道の多いところだった。
渋谷みたいに、
駅からエッホエッホと坂道を登り・・・

なんとかリバプール大学に着くことができた。
といっても、そこそこデカい大学なので、
大学エリアに到着しても、
今度は寮がどこにあるのかわからない(泣)
駅に着いたとき同様、
困って立ち往生していると、
一人の男子が話しかけてきた。
今度は親切な男子学生に助けてもらう
駅でのおじさん同様、
明らかに迷って困っている私を心配して
声をかけてくれた男子。
何語で話しかけられたのかわからなかったのだが、
とりあえず
目的地である寮の名前「マルベリー・グローブ」を言ってみた。
すると、なんとその男子はそこに住んでいるという!!
なので、寮まで案内してくれることになった。ありがたや・・・・
道中、「どこから来たのか?」と聞いてきたので、
日本だと答えると、
「あれ、そうなの!?さっき俺の中国語に返事してたじゃん!」
と言われた。
よくわからなかったので適当に返事してしまっていたらしい(失礼)
そしてその親切な中国男子のおかげで無事に寮に到着。
しかし、寮の職員がいない。事務所は空っぽだ。
いやいや、事前に
「〜月〜日の〜時ごろに着く」とメールで報告し、
「わかった、その日時に鍵を渡す」ってやりとりしたのに、
全く意味ないじゃないかーー
しかしこれもまた外国あるある、外国人あるあるなのであろう。
そこで中国男子が
「職員の携帯番号を知っているから連絡する」と言ってくれて、
電話してくれた(泣)どこまで親切(泣)
そして、職員を待っている間、
私が心細くならないようにと、
中国男子は日本人友達に電話をかけ、私と話をさせてくれたのだった。
そうこうしているうちに職員到着。
部屋まで案内してくれるという。
しかし中国男子の親切はまだ終わらない。
私が持っていた40kgのスーツケースを持ち、
3階まで運んでくれたのだった。
男子は細かったので、
ものすごく重そうで申し訳なかった・・・・
そして私の部屋に荷物を置き、
男子は去っていった。
親切な人たちに助けられた初日が終了
初めて異国の地に降り立って
道がわからず不安でいっぱいだった私は、
おじさんと中国男子に随分助けられた。
1年の留学生活の中で、
これほどの親切を受けたのは、
この日が最初で最後だった。
自分はとてもラッキーだったと思う。
名前も何も知らず、
お礼のしようもないのだが、
心の中でずっと感謝しているし、絶対に忘れたくない一日だ。
外国は不便なことがものすごく多いが、
こんな優しい人もいたんだな〜と
しみじみ思い出している。