
2020年度から、小学5年生・6年生で英語が「正式な教科」となる。
「5年生の英語の授業では何を習うんだろう?うちの子は英語の塾には行ってないし、不安…。何か準備しておいたほうがいいのかな?」
と心配されている親御さんも多いと思う。
そこで、この記事では
●小学5年生の英語の授業内容
●準備・予習に使える市販の英語教材
を紹介します。
〜目次〜
・小学5年生の英語の授業内容
・準備・予習に使える市販のオススメ英語教材
・まとめ:単語中心に予習して、5年生に備えよう
小学5年生の英語の授業内容
2020年度から、5・6年生は「We can」という英語の教科書を使用する。
教科書の内容については文科省のホームページで自由に閲覧できるので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
5年生ではどんな英語を習うのか
教科書「We can」の内容を下記にざっとまとめてみた。
単語
・月の名前(1月、2月…)
・曜日
・科目
・外国名
・街の施設名(図書館、郵便局など)
表現
・I am~ (~です)
・I like~ (~が好き)
・I can~ (~できる)
・I am good at~ (~が得意)
・what(何), when(いつ), who(誰が), where(どこで), how(どのように)を使った質問
数字
・時刻の言い方
・値段
これですべてというわけではないのだが、主なものを挙げるとだいたい上記のようになる。
食べ物や動物などの簡単な単語は3~4年生の英語活動で習うため、5年生ではより難しい単語が登場している。
月の名前など、覚えるのは結構難しいのではないだろうか?
数字も、単純に1~10まで数えるような言い方は4年生までにマスターしてあることが前提となっているようだ。
英語講師の私から見ても、結構盛り盛りな内容だなと感じる。
盛りだくさんな授業内容を知り、改めて「我が子はついていけるかしら・・・」と不安になる親御さんも多いのではないかと思う。
しかし私はそれよりも、ALTが付いているとはいえ、英語のド素人である小学校の先生がこれだけの内容を教えるって正気なのかな?と、制度そのものに対する心配の方が大きい。
誰も「ピアノが弾けない先生」にピアノを習いたくはないだろう。それと同じである。
とは言っても、決まってしまったことなので仕方ない。(諦)
準備・予習に使える市販のオススメ英語教材
では、ここからは「子供が5年生になる前に、何か準備しておいたほうが良いかな?」と考えている親御さんのために、オススメの市販教材を紹介する。
英語授業の準備には、英検Jr.がオススメ
私は英検協会の回しものではないのだが、5年生になるまでの勉強には、英検Jr.がオススメだ。
英検Jr.とは、英検5級(英検の中で最も簡単な級)よりもさらに易しい試験で、
ブロンズ→シルバー→ゴールドの順に難しくなる。
いずれもリスニングだけなので、取り組みやすい。
最初のレベルであるブロンズは、それまで英語を学んだことがない子供でも、
ある程度英語を学習すれば正答できる問題となっている。
なので、5年生の英語授業の準備として、英検Jr.のブロンズレベルの勉強にとりかかることをオススメする。
ちなみに、これだけ英検Jr.を推しておいて言うのも何だが、実際に英検Jr.を受験をする必要はない。
オンラインで試験を受けることができるが、試験料(ブロンズの場合2,300円)がかかってしまうし、
合格したとしても特に何の役にも立たないからだ。
なので、受験はせずに、教材を使って英検Jr.レベルの勉強をすれば良いのである。
そこで、英検Jr.レベルの教材をいくつか紹介する。
楽しくはじめる英検Jr.シリーズ
こちらのシリーズは、実際の英検Jr.の形式の問題集。
付属CDで問題を聞き、選択問題に答えるというやり方。
もちろん英単語を何も知らない状態では問題を解けないので、はじめに単語を聞いて学習するページがある。
オールカラーでイラスト付きなので、わかりやすい。
最初のブロンズレベルはに関しては、全然英語を学んだことがないとしても、
今の子供は食べ物の名前などは結構知っているので(appleとかpotatoなどなど)、
意外とサクサク進められると思う。
この教材は実際に4年生の生徒に使わせてみたことがあり、その子は英語はかなり苦手だったのだが、
ブロンズレベルはかなり正答できていた。
英語を聞いて理解できると本人も楽しいし、自信につながったようだ。
ただしシルバーになるとちょっと苦しそうだったので、5年生になるまでにブロンズレベルだけやっておくというのでも十分だと思う。
もちろん、できる子であればブロンズ、シルバー、ゴールドとどんどん進めたら良い。
キクタンキッズシリーズ
「チャンツ」に乗って単語を覚える「キクタン」シリーズ。
こちらは英検Jr.のレベルに対応している。
タイトルに「児童英検」とあるが、これは英検Jr.の数年前までの名称。試験内容は同じなので問題はない。
上で紹介した「楽しく始める英検Jr.」シリーズは問題形式であり、どうしても問題が難しくて答えられないという場合は、
こちらのキクタンで単語だけ勉強しておくやり方でも良いだろう。
もちろん併用でもオーケー。
チャンツだと単語をリピートしやすいという子供も多いので、オススメだ。
まとめ:耳を英語に慣らして5年生に備えよう

慣れない英語をいきなり書いたり読んだりするのは、子供にとって苦痛なので、「聞く」のを中心に準備すると良い。
5年生になってからは、授業をしっかり聞いて、学校から出された宿題をしていれば成績はそんなに悪くならないはず。
あまり気負わず、5年生に備えてほしい。