今回ご紹介する教材はこちら
『小学教科書ワーク 英語 5年・6年』/文理
きっかけ。
2020年度から小学校5年・6年で英語が「教科」になる。
小学校での「英語活動」はすでに行われており、一部地域では教科として一足先に始まっているところもある。
(※このブログは2018年に執筆)
英語講師として、小学校の英語の授業でどのようなことを学ぶのかを知りたかったので、こちらの教材を選んでみた。
教材のレベル・内容
中学シリーズでもおなじみの「教科書ワーク」。
中学版と同じで、学校で習ったことを着実に復習する教材となっている。
できる子には易しすぎるので、他のワークを選んでほしい。
しかし、「英語を塾などで勉強している小学生」以外は英語に馴染みがないと思うので、こちらでしっかり基礎力をつけることができるだろう。
付録
①音声CD-ROM。
パソコン用であり、CDプレーヤーでは再生できないので注意。
また、CD-ROMを使わなくても、
スマホでQRコードを読み込むことでも音声を再生できる。
②ポスター。
内容は
・曜日
・月
・季節
・数字
・形
・色
となっている。イラスト付き。
③単語カード。
切り離して使える。
食べ物、動物、職業など様々な単語がたっぷり155語。
表が英語、裏が日本語とイラストになっており、暗記に使える。
内容・構成
全部で15セクション。
1. アルファベット
2. 自己紹介
3. 気持ちや様子
4. 身の回りのものを説明する
5. 数えてみよう
6. 持っているものを伝える
7. 好きなものを伝える
8. 誘う言い方
9. 欲しいものを伝える
10. 教科と曜日
11. 日付・誕生日
12. 道案内
13. 時刻
14. 〜できる
15. したい、なりたい
各項目の基本的な構成は、
①例文を聞く、一部を変えて言ってみる
②①の例文の疑問文の言い方を学ぶ
③なぞって書く
セクションの最後には、
・簡単なリスニングテスト
・まとめのテスト(穴埋め、選択など)
で勉強したことを確認できる。
勝手に5段階評価
5つ星中、
☆☆☆☆。
4つ。
上にも書いたが、小学校の英語の授業の復習にうってつけの良教材。
難しい問題がなく、確認問題で「わからないなあ」と感じても、前のページを見返せば必ずわかるようになっている。
慣れない英語の勉強を始める際には、このような無理のない簡単な教材を使う方が良いと思う。
もし学習の順番が学校と違ったときは、目次で探して学校で習ったページからやると良いだろう。
☆を一つ減らしたのは、
もう少し「自分のこと」を答える問題が欲しかったなあということ。
「〇〇(食べ物や教科)が好き」とか。
まあ、一つの答えしかないということは、
自分で丸つけしたりするのには楽なのかもしれないが…
「自分の意見を言う」機会が少ないのは、この教材だけの問題でなく、英語の授業だけの問題でもなく、日本の学校教育全体での問題なのかもしれない。
英語は言語なのだから、もっと自分の考えを言えるような授業を行って欲しいと思いつつも、日本人は母国語である日本語ですら意見を言えない傾向があるので、
英語で自分の考えを話すなんていうのは夢のまた夢なのだろう(諦め)。
まとめ
日本の教育云々はさておき、「英語の授業の復習」「英語の初歩を固める」という点で、
こちらの教材はオススメ。
次に5年または6年になるお子さんがいて、
「小学校でどんな英語を習うんだろう?」とか
「授業についていけなかったらどうしよう」と
不安になっている親御さんは、こちらを一冊買ってパラパラと眺めてみると良いです。
お子さんが興味を持った場合は、予習として使ってみてください。