私は、在宅で翻訳をしてお小遣いを稼いでいる。(本業ではない)
在宅翻訳で稼ぐには、色々と方法はあるのだが、本記事では私が利用したサービスや収入などの情報を書こうと思う。
ちなみにいずれも英日翻訳(英語から日本語への翻訳)の仕事である。
経歴・資格
イギリス大学院修了。
専門分野はこれといって無し。
英検一級。
在宅翻訳の仕事を見つけたサイト
1. クラウドワークス
URL: https://crowdworks.jp
在宅の仕事を探せるクラウドソーシングサービス。
ここで翻訳の仕事を見つけ、いくつか(10件以上)応募した。
どの職種でもそうだと思うが、だいたい落ちる。
運良く通ったのは2件。
その2件をそれぞれ事業主Aと事業主Bとし、それぞれの仕事内容と収入を紹介します。
事業主Aの場合
1単語につき2〜3円。
一度に依頼される分量は10000~20000単語。
一日2000単語程度を翻訳し、数日後の締め切りに間に合わせる。
文書の種類は、
・ソフトウェアのインストール手順
・海外の会社の社内資料
・建築系の専門文書
など。
朝起きてすぐ作業を始め、夜ご飯を食べた後また寝るまで翻訳、翻訳、翻訳…
時給換算すると1時間100円以下だったことは間違いない。
さらに、翻訳が終わって納品しても、数日後に訂正を要求される。
拒否権なし。
なので締め切りが終わっても予定はしばらく入れられない。
しかもこの訂正作業は完全無給。
こちらが翻訳した文書にご丁寧に細かすぎる訂正指示文が書き込まれており、
「そんなもん書く時間があるならオマエが直した方が早いんじゃないか?」といつも感じていた。(寝不足でイライラしていたのだろう)
文書自体も非常に難しい。
建築の専門用語をカタカナで翻訳したら(どんな辞書やサイトを見ても載っていない単語だったので)、
「この言葉は一般的なんですか?」と担当から聞かれ、
建築専門家じゃないんだから知らねーよ、オメーが調べて判断しろよ
と、ここでもかなりイライラした。とにかく寝不足だったのだろう。
この事業主からはその後も何度か仕事をもらっていたが、それはもう二年ほど前で、現在はやっていない。
翻訳の仕事をいただいたのはこちらが初めてであり、
「翻訳業ってとんでもなくブラックなんだな」と学ばせてもらったありがたい事業主である。
事業主Bの場合
Web記事の翻訳。内容は、主に、
・海外の心温まる家族のストーリー
など、軽い文章のみ。
翻訳も、「正確に訳す」のではなく、「読みやすくおもしろく」と指示されているので、訂正を要求されることはまず無い。一回も無い。
そういうゆるい雰囲気の仕事なので、はしょったり、自分なりにまとめたりすることもあり、かなり自由のきく仕事である。
1記事あたりの語数は平均500単語で、
報酬は1記事700円。
慣れるまでは1記事に1時間かかっていたが、今では15分で終わるので、手数料もろもろを差し引いても時給2000円以上になる。
「簡単」・「楽」・「毎日仕事がある」という点で大変満足しており、今でも仕事をさせていただいている。
まとめ
何か専門知識(例: IT、法律など)が無い場合、翻訳でがっつり稼ぐのは難しいかもしれない。
「英語を生かした職」で言えば、翻訳よりも「英語を教える仕事」(塾や家庭教師)の方がよほど儲かる。
実際、私もそっちの仕事があるので、翻訳は単にプラスαとしてやっている。
翻訳単独で食っていくのではなく、そういうスタイルであれば難しくはないだろう。
しかし何事もやってみないとわからないので、もしクラウドソーシングサイトで気になる翻訳の案件を見つけたら、一度やってみると良いと思う。