今回ご紹介する教材はこちら
『はじめてのジョリーフォニックス』/ジョリーラーニング社
きっかけ。
「フォニックス」とは、簡単に言うとつづりと音の関係性。
学習者がいい大人である場合は、
フォニックスの勉強からやり直す必要はないと思うが
(フォニックスがわかったところで英会話ができるようには全くならないから)
幼児や小学生には有効だ。
音のゲームみたいで面白いし、子供なのですぐ覚えてしまう。
英語には、日本語にない発音がたくさんある。
小さいうちから英語ならではの音を練習することによって、
英語らしい発音を身につけることができるだろう。
最近では子供向けフォニックス教材が結構あるので、
教材としてどれが良いのかいつも探している。
今回はこの『ジョリーフォニックス』とやらの本を見つけたので買ってみた。
表紙の謳い文句によると、
「世界120カ国で使われている」勉強法らしい。
教材のレベル・内容
内容
「s」「a」「t」など、
発音ごとに1ページの学習。
どのように発音するのか説明が書いてあり、
CDを聞いてマネして言ってみる練習。
1:そのアルファベットを書く練習。
2:イラストを見て該当する発音が含まれる単語には○、
含まれない単語には×をつけるクイズ。
3:単語の発音練習。
4:CDから聞こえてくる音や単語を書き取る練習。
終盤のステップアップのページでは、
聞こえる単語のイラストを描いたり、
穴埋め形式の書き練習などがある。
レベル
小学生低学年向け。
文字が書けるのなら幼児でも使えるし、
まだ書くことができない幼児なら、
聞いてマネする、という部分だけなら十分使える。
勝手に5段階評価
5つ星中、
☆☆☆。
3つ。
質的には良いので、
本当なら5つ星をさしあげたいところなのだが、
いかんせん高いのだ・・・。
このテキストは、
スチューデントブックとティーチャーズブックの2冊に分かれている。
スチューデントブックを買わなければ子供が作業できないし、
ティーチャーズブックを買わなければ音声を聞けない(フォニックスを「音声なし」で学習するのは有り得ない)。
つまり、どちらも絶対に必要だ。
ただ、
2冊買い揃えると、5000円近くする・・・。
5000円なんて痛くもかゆくもないぜ!という
恵まれた経済状況の方なら、お子さんのために買ってみてあげても良いと思う。
しかし、一般的に言って
「書籍での学習」としては、5000円は多分高い。
「本で英語を勉強させたい」という親御さんは、
スクールや通信教育は高くて無理、という方が多いだろう。
子供はそれぞれで、
この教材が合うとは限らない。
教材と相性が合わず、序盤でやめてしまうこともあるので、
そう考えるとやはり5000円は高いのではないだろうか・・・
それだったら1000円くらいの教材から
色々な種類のものを選んで5冊買ってきて、
我が子にはどのような学習法が合うのか?
を検証する方がオススメだ。
まとめ
確かに、フォニックスの教材としては優れていると思う。
しかし、フォニックスをみっちりと勉強して
絶大な効果を発揮する・・というのは、少なくとも
英語が公用語である国に住んでいる場合だと思う。(アメリカ・イギリスはもちろんのこと、シンガポールやフィリピンなど)
つまり、英語のつづりと音を勉強し、
すぐさま日常生活において学習したことを見聞きする環境である場合だ。
フォニックスは楽しい。
なので、子供が楽しそうに勉強していればどんどんやらせれば良い。
ただそこまでお金をかける必要はない。
「フォニックス」にこだわらず、
発音練習をたくさんするのが重要なので、
それで言うとこちらのテキストがオススメ。