『小学生の英語力ドリル1(アルファベット+ローマ字+フォニックス+最重要単語148)』/受験研究社
をご紹介。
小学生の英語力ドリル 1 (小学生の英語力ドリル) [ 総合学習指導研究会 ]
きっかけ。
初めて英語に触れる子でもできそうな、簡単でシンプルな教材が欲しいと思って本屋に行った。
パラパラっとめくると、練習問題のページでイラストが駆使されていて、楽しいかも?と思い購入に至った。
結果、失敗だったのだが・・・
教材のレベル・内容
2冊シリーズ。
1は「アルファベット+ローマ字+フォニックス+単語」編。
2は「単語+英文」編。
今回私が購入したのは1のほうなので、そちらだけ説明する。
CDは付属しておらず、代わりに音声がネット上でダウンロードできる。
不親切にも?URLが書いてなかったので、
「受験研究社 音声ダウンロード」で検索したら見つかった。
構成は、
・1~31ページ…アルファベット
・33~47ページ…ローマ字
・49~71ページ…英単語
となっている。
アルファベット
「A~E」、「F~J」、「K~O」、「P~T」、「U~Z」に分けて、
それぞれ2ページずつ練習する。ちょっとまどろっこしい。
まずはアルファベットをなぞって書き、くりかえし練習。しかも5回書けとの指示。
つまらない!と投げ出す小学生が続出しそうだ。
が、練習し終えた後の練習ページは、割と工夫されていると思う。
穴埋めだったり、迷路みたいなのや、しりとり風など。
小文字も同じように進める。
ローマ字
ローマ字表がヘボン式で助かった。これは、例えば
「ふ」が「HU」じゃなくて「FU」、
「ち」が「TI」じゃなくて「CHI」となっているということである。
学校の授業でも最初からヘボン式でやってほしいものだが…
日本式なんて使う機会あるのか?いや、絶対ない。
で、物の名前をイラスト見ながらローマ字が練習できるようになっている。
英単語
文部科学省が小学校に配布した英語教材「Hi, friends!1」(通常、5年生が使う)の中の
重要単語をおさえてあるそうだ。
食べ物、生き物、数、スポーツなど、身近な単語を学ぶ。
最初になぞってから書き、
絵と単語を線でつないだり、アルファベットを並び替えて単語をつくったりして進めていく。
勝手に5段階評価
5つ星中、
☆。
1つ。
よく言えばマジメ、率直に言えばつまんねー教材。
アルファベットのページが多すぎる上、ムダなくりかえし練習・・・
一体なんのために作られた教材なのかが見えてこない。
「小学生に英語を触れさせる」ことへの情熱がまったく感じられない。淡々としすぎている。
もしかしたら、学校の宿題用を狙って作られたのではないだろうか?
それなら、Hi, friends!に対応しているという点も納得だ。
このような古典的で漢字ドリルみたいな教材に慣れている多くの先生方にとっては、さぞ使いやすいことだろう。
英語ができない小学校の先生でも、丸つけしやすそうだ。よかったね。
「学校の宿題」のような義務的なものでない限り、小学生がこのドリルを進められる可能性はゼロ。
「小学生の英語力ドリル」とあるが、「英語力」を何だと考えているのだろう?
聞く力や話す力はもちろん、読む力も書く力も、
何の「力」もつかない教材に見えるのだが・・・
強いて言うなら「意味のないくりかえし練習をがまんして続ける力」が
つきそうだが、
それは「英語力」からはかけ離れたものである。
750円(税抜)という低価格ですらお得に感じない、
そういうわけで、英語ができない小学校の先生を除き、
その他の方々にはおすすめしない英語教材だ。
まとめ
本屋で中身を確認しているのに、多少急いでいるからか、何回も失敗してしまう。。
結論、「ドリル」と名の付く英語教材にはあまり手を出さないほうがいいんじゃないかという気がしてきた。
ちなみに、小学生のための英語教材でおすすめなのはこちらの2冊だ。
「子供の英語学習」を十分に研究して作られていると思う。
・『親子で学ぼう♪ アリスのジュニア英語耳 発音ができるとすべての英語力がUPする』
・『ひろつるメソッド 子ども英語 Don Don English!』
親子で学ぼう♪ アリスのジュニア英語耳 発音ができるとすべての英語力がUPする [ 松澤 喜好 ]
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