『小学生の英語ドリル』/学研教育出版 内容と感想

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小学生向け


 

 

『小学生の英語ドリル』/学研教育出版 をご紹介。

小学生の英語ドリル(1)改訂版 「聞く」「書く」でしっかり身につく! アルファベット・ローマ字・フォニックス [ 学研教育出版 ]

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感想(7件)

小学生の英語ドリル(2)改訂版 「聞く」「書く」でしっかり身につく! 覚えておきたい英単語480 [ 学研教育出版 ]

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感想(2件)

小学生の英語ドリル(3)改訂版 「聞く」「書く」でしっかり身につく! 覚えておきたい英語の文 [ 学研教育出版 ]

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感想(5件)

きっかけ。

私は現在二人の小学生(小4・小6)に同時に英語を教えている。

 

 

学年が違うため、基本的に同じ教材は使っていない。

 

 

なので、1人が「解説が必要な教材」を使っていると、

もう1人がほったらかしになる可能性がある。

 

 

ぼ~っとさせてしまうのを防ぐために、

一人でもできる」「解説がいらない」「スタンダードな

そんな教材をネットで探し、こちらを購入した。

 

 

つまり「サブ」としての教材だ。

 

教材のレベル・内容

全3冊のシリーズ。CD付き。

 

は、

「アルファベット」「ローマ字」「フォニックス」編。

左のページでは、イラストを見ながら単語を聞いて発音する。

右のページでは、その単語をなぞって繰り返し書く。

 

ある程度終えると、復習問題のページがある。

 

 

は、

「英単語」編。

構成は1と同じ。

 

は、

「英語の文」編。

3になると急に文法的解説が入っており、

右のページも、単純な繰り返し練習ではなく「『~ではない』という文章にしてみましょう」という具合に、ちょっと考えなければならない内容になっている。

 

特徴

「なぞって書く」ページの多い、いわゆる「古典的な」教材。

 

漢字ドリルがそのまま英語バージョンになったみたいなもんである。

 

小学生が実際使ってみたところ

小4の生徒がドリル2、

小6の生徒がドリル3

を使っている。

 

 

 

「ドリル」の名の通り「繰り返し書く」ページが多いので、「わからなーい」となることがない(「疲れたぁー」となることはある)ので、

1人でできる。

 

 

漢字の練習でもこういうタイプの宿題はよくあるので、どうやら小学生はこのような形式には慣れているようだ。

 

 

ただ、繰り返し書かせると疲れてしまうので、1回なぞって1回書くくらいにしている。

 

 

勝手に5段階評価

5つ星中、

☆☆。

2つ。

 

CD付きで発音も練習できるものの、これは「書く」のがメインの教材。

英語を何回も何回も繰り返し書きまくるのは、つまらない上にかなり疲れる、さらにたいした意味もないのであまりやらせないことをお勧めする。

 

 

もちろん、たくさん書きたがってたら書いてもいいが、そうすると一冊終わるのに時間がかかる。

 

結果、途中で挫折する可能性が高くなる

 

私は英語講師として「英語指導」で使っているので挫折はさせないが、

親が「子供のために、ひとりでできる教材を…」と思ってこちらを買っても、

ひとりで一冊終えられる可能性はほぼゼロだと思う。

 

 

 

「聞く」「発音」重視の教材のサブとして使うのならまあ良い。

例えばこちらの『親子で学ぼう♪ アリスのジュニア英語耳 』をメインに使って、たまにこっちのドリルもやってみたり。

 

子供は(大人でも)日によって「マネして発音するのが死ぬほどめんどくさい」こともある。

そんなときはこういうドリルを使って黙々とやらせるのも良いだろう。

 

 

 

 

小学生は、高学年ともなると微妙なのだが、

大人とは学習する仕組みが違う。

 

大人の脳になると、

「~である」という文と「~ではない」という文が、

「反対の意味の文だ」と関連付けることができる。

 

 

子供の脳だとそれがまだできない。

「~である」という文と「~ではない」という文は

まったく別の文だと認識する。

代わりに、たくさんの単語や文を丸覚えする能力がある。

 

 

そういう脳科学的な点を考慮していない教材だと思う。

古臭い

 

 

酷評しておいてなぜ☆1つではないのかというと、

 

一冊¥918(税込)(2018年8月現在)と、安いから。

 

失敗したなーと思ってもそれほど痛い金額ではない。

 

 

まとめ

こういう教材が、アマゾンで「小学生 英語」と検索すると上位に出てくるので困る。

うっかり買ってしまった

 

そういう人は他にもいるだろう。

 

買ったからには、私の生徒には最後まで使わせるが(繰り返し練習はさせず、サラッと終える)、

最後までやりとげられずに放置する子供が多いのではないだろうか。

 

 

子供にとって英語学習が「苦痛」になるくらいなら、何もやらせないほうがよっぽど良い。

ドリルタイプの教材はなかなか続かないことが多いので、英語教材を買おうとしている世の親御さんたちには気を付けていただきたい。

 

 

上にも書いたが、サブとして使うならまだ良い。

 

メインで使う教材は、小学生の場合「書く」教材ではなく聞いたり発音したりする教材のほうが良い。

 

こちらの2冊がオススメだ。


親子で学ぼう♪ アリスのジュニア英語耳 発音ができるとすべての英語力がUPする [ 松澤 喜好 ]


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