英語を教えている小学生の生徒2人に英語日記を書いてもらおうかなーと思い、こちらの本を選んでみた。
『ミッキー&ミニー 英語日記フレーズブック』/石原真弓
特別ディズニーファンというわけでもないのだが、かわいいミッキーの表紙を見てついつい買ってしまった。

内容
キャッチーなのは表紙だけでなく、中身も短文ばかりで単純。とても使いやすい。
そもそも日記には複雑な表現など必要ないので、短文集で十分だ。
また、「~をした」という文だけでなく、天気や体調、「~が欲しい」などのフレーズもある。
それによって、特別なことが何もなかった日でも日記が書けるように工夫されている。
レベル・対象
前半は天気、体調、食事内容等なので何も思わないのだが、途中から妙に女子力高めの文が登場し始める。
「春物のカーディガンが欲しいな」
「朝ヨガに行った」
「ピンクネイルのフレンチベースにしてもらった」
など。3文めにいたっては、私の日記には一生かかっても登場することはないであろうと断言できよう。
どうやら主なターゲットは比較的若い社会人女性のようだが、子供やその他の大人の方でも十分使えるのでご安心を。
上記の文は
「おもちゃが欲しいな」
「公園に行った」
とか応用すれば良いのだ。フレーズを一部変えて、変える部分は辞書で調べよう。
小学生高学年なら自分で和英辞書を使えると思う。辞書が使えない場合は、親御さんが調べて教えてあげてください。
実際に小学生に使ってもらった
小4と小6の生徒に、これを見ながら英語日記を書いてもらっている。
もちろん毎日書くのはは挫折確率ほぼ100%と踏んでいるので、週一回の指導日に、一週間のうちの2日間を好きに選んで書いてもらっている。
書きたい文と似ている文を探して、一部を変えるというこの本のおそらく王道的な使い方をしてもらっている。
単に「英文を書くことに慣れる」のが目的なので、
「別にうそでもいいよ」と言ったのだが、日記というものに虚偽を書くのは抵抗があるのか、天気や「~を食べた」「(スポーツ)をした」などの文をよく選んでいる。
ある日とても暑かったので、生徒はそのことを書きたいと言い、文を探していると「今日の最高気温は38℃だった」という例文がなぜか気に入って書いていた。
ちょっと高度な文(?)を英語で書けてうれしいみたいだ。
ゼロから日記の内容を自分で考えると単調になる恐れがあるのだが、こんな風にいろいろ例文があると、バリエーションが広がっていい。
また、ミッキーの「今日はポカポカ陽気で気持ちよかった」という内容の日記を見つけると、
「うそやろ。年中暑くて人にベタベタ触られて気持ち悪いやろ」というシュールなツッコミをいれていた。
何にせよ楽しんで使ってくれるのが一番である。ミッキーありがとう!
生徒が一冊のノートを埋めていくのが、こちらも楽しみである。
子供も大人も英語日記を書いてみよう!
小学生のためにと思っていたのに、この本を眺めていたら自分もフツフツと書きたくなってきたので、毎日ではないものの英語日記を書いている。
昨今は名前・住所以外で紙にものを書くということがなかなかないので、意外と新鮮で楽しい。
女子力高いフレーズを読むのも刺激になるし…異文化で…。
ところどころミッキーの日記も書いてあって、かわいくて平和でほっこりする。
私は日記を毎日書くのは日本語でもムリなので、週1でも何でもいいと思いながら気楽に使っている。
書き込むタイプの子供用日記ドリルもある。(同じ著者)
こちらも欲しい。
英語日記を書くために手取り足取り説明してくれてあるようなので、『ミッキー&ミニー 英語日記フレーズブック』はうちの子にはちょっとレベルが高い!と感じた場合はこちらでも良いだろう。
もっと色々な表現を書きたい場合は、こちらがおすすめ。
いずれもCDはないので「書く」技能のみを鍛える教材だが、「英語で日記書いてる自分」に酔って気分良くなれるのが最大のポイントだ。
勝手に五段階評価
5つ星中、
☆☆☆☆。
4つ!
簡潔でわかりやすく、使いやすいフレーズ集。
著者の石原真弓さんは、英語日記のエキスパートのようで、
英語日記系の本をたくさん出版されているようです。
できれば、子供の生活に特化したフレーズ集も出してほしい。
子供用だと、上で紹介した「書き込み式」「ドリル形式」しか見当たらない。
私は子供が「自分で選んだノートを埋めていく」という作業が好きなので、
書き込み式ではなくフレーズ集がほしい。
まとめ
何にせよ、子供でも大人でも使える優れた本だ。
好きな英語ノートを選んで買い、ぜひ楽しんで英語日記をつけてみてほしい。