今回ご紹介する教材はこちら
『はじめてのえいごはつおん』/Jリサーチ出版
きっかけ。
小学生向けの発音教材を探していて、こちらの教材を見つけた。
本屋でパラパラと読んでみると、
発音するときの口の形がイラストで書いてあり、
便利そうだなと思い。
教材のレベル・内容
構成
第1〜4章まである。CD付き。
第1・2章では、母音・子音の発音練習。
発音するときの口の形のイラストが書いてあり、
その発音を使ったいくつかの単語をCDを聞きながら発音して練習する。
第3章はライム遊び。
似た発音の単語が入ったリズミカルな文章を、
CDの真似をして言ってみる練習。
第4章は発音クイズ。
4択で仲間はずれの音を当てる。
レベル
内容は発音だけで、
文法や長文などはないので、
英語初心者でもできる。
教材の説明文の雰囲気としては
幼児〜小学生向け。
しかしページによっては、
中学生でもいいくらいでは?と思うくらい
文章が難しい部分もある。
勝手に5段階評価
5つ星中、
☆☆。
2つ。
感想
漢字全てに読み仮名がふってあるわりに、
そんなに小さな子供(小学校低学年以下)を対象にしている本とは思えない。
何より、
説明がまどろっこしい…
わかりづらい。
「サイレントE」(timeのeは読まないけれど必要なアルファベットであるということ)
や
「かたいC」「やわらかいC」(例:coin, city)
や
「音の足し算」(c+a+p)
についてくどくどと解説が書いてあるのだが、
それは、本当に必要な知識なのだろうか…
大人の英語学習の豆知識程度の内容だと思うが、
説明は子供向け風に書いてあるので、なんとも滑稽。
口の形のイラストも分かりづらい。
fとvでは、「前歯を下唇に当てて〜」と説明には書いてあるのに、
イラストでは前歯が下唇に当たってない、、
すでに発音の仕方を知っている人ならいざ知らず、
知らない子供がこのイラストを見ても何の助けにもならなそうだ。
ただし、
第3・4章は結構おもしろい。
第3章のライムは言葉遊びが好きな子供が喜んで取り組めそうだし、
第4章は、選択のクイズ形式なので、楽しんでできる子が多いと思う。
なので、
何だったら1・2章をすっ飛ばして
3・4章をやってもいいくらいかもしれない。
その前に、
この教材を買うことはあまりおすすめしないが…
まとめ・他のおすすめ教材
そういうわけで、
子供向け教材なのに子供が理解しにくい説明が多く、
かと言って大人に役立つ教材でもないため、
おすすめ度は低い。
「発音練習」「口の形のイラスト」だったら、
こちらの『英語耳』のほうがずっとわかりやすい。
『英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる』/松澤喜好 内容と感想
『英語耳』には、
幼児・小学生向けもあり、こちらもかなりおすすめ。