『お母さんの「敏感期」モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる/相良敦子』読了。感想

 

AmazonのKindle Unlimitedで無料だったので(2019年8月現在)、

 

『お母さんの「敏感期」モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる / 相良敦子』という本を読みました。

 

 

基本的に教育書は読まないのですが…

 

私には4歳の息子がいます。

 

 

言葉のやりとりがだいぶできるようになり、親との関わり方が赤ちゃんのときとはまるで違ってきて、

 

「こうすると良いよ」的なヒントが少し欲しいなあと思っていた今日この頃。

 

これまでは育児書や教育書はほとんど読んだことがありませんでした。

 

「こういう子育てはダメ」と、自分の痛いところをつかれるのがちょっと嫌だからです。

 

Kindle Unlimitedでタダで読めるし、「読んでいて息が詰まりそうになったら読むのをやめればいいか」と思って、こちらの本をダウンロードしてみた次第です。

 

 

また、私は英語指導者でもあるので、幼児を持つお母さんから

「子供の英語教育をどうしたらいいのかしら!?」

的なことを聞かれることもよくあります。

 

 

幼児に英語を教えたことはないので、正直よくわかりません。

なので、いつもうまく答えられません。

 

 

そこで、こういった育児書・教育書から「幼児の英語教育」についてもヒントを得られるのではないか?と期待して読みました。

 

大人には理解しがたい子供の「異常なまでのこだわり」は「敏感期」だから

 

私の息子も、他と違わず、いろいろなことに異常にこだわります。

 

最近では、朝食に「全員でフルーツグラノーラを食べること」にこだわっています。

 

自分が食べるかどうかではなく、「みんなで」じゃないと納得いかないようです。

 

それから、夕飯で飲み物をつぐと、必ず「乾杯」を要求します。

やらなきゃ気が済まないようです。(こういう絡みのおっさんいるなぁ)

 

「子供ってやたらこだわるな・・・」と、事によってはめんどくさく感じていたのですが、

 

こちらの本に「子供が秩序(順番や習慣)に敏感だから」と書かれていて、

 

なんだかとてもスッキリしました。

 

「敏感だから」「やらないと気持ち悪いから」、ときにはぐずったりするのだと思うと、それは仕方ないよなあと思えます。

 

一心不乱に作業しているときが「自分の頭を使っているとき」

 

これは、英語教育についても、応用できそうです。

 

うちの息子のように4歳頃の子どもであれば、単語カードを使った絵合わせとか。

 

アルファベットブロックを型にはめるというおもちゃは、実際に集中して遊んでいます。

 

 

小学生の英語指導をしたときは、

CDから聞こえてきた単語の絵が描かれたカードを取る「カルタ」

で遊ぶときが一番最も集中していました。

 

 

没頭できることをひたすら続ける、というのが効果的なのだと改めて気づかされました。

 

 

「カルタ取ってても英検は取れないし・・・」とついつい焦ってしまっていた自分が情けないです。

 

効果はゆっくり後から出てくるものなのかもしれません。

 

 

といっても、実際には「子供が英検に受かるように指導してくれ」と要望されることが多々あるので、難しいところです。

 

 

(のんきにカルタばっかりしていたら、保護者から怒られるだろう)

 

 

結局は学校の勉強ができる人が成功する世の中が哀しい

 

この本では「自分の子供を、出された問いに機械的に答えられる人ではなく、自分の頭で考えられる人に育てよう!」という風に促されます。

 

 

しかし、今の日本では結局「テストで点を取れる人」が後々「勝ち組」になる確率が高いのが、なんとも歯がゆいです。

 

 

以前、ドイツでホームステイしたときに家にいた小学生が通っていたフランス人学校(国がいろいろでややこしい)の宿題を見せてもらったのですが、

 

算数の宿題なのに、なんだか文章で長々と答えを書いていました。

 

 

フランス語なので内容は全くわからなかったのですが、

数字の答えを一つ書くのではなく、プロセスを書かせる問題だったのかなと思います。

 

 

ちなみに宿題の量は日本よりもだいぶ多かったです。

 

その代わりに、小学校の放課後に塾に通うことはありません。

(ドイツの街で塾なんて見たことがない)

 

 

まとめ:子供が「自力で考えられる」ようにするためのアドバイスが詰まっています。

 

子供の英語教育を焦る親御さんは世の中にたくさんおられますが、この本を読めば、「そんなにがんばらなくてもいいかあ」と気を抜くことができます。

 

何語であろうが、楽しんで、集中してできることをさせてあげるのが一番だな、と一児の母としても強く思います。